大分県豊後尾平鉱山産まりも水晶 ファントム 8cm ギベオンのような模様!

大分県豊後尾平鉱山産まりも水晶 ファントム、草入り
ナチュラルポイント

サイズ:H83xD23xW22mm

世界的に有名なまりも水晶の産地、大分尾平のこうもり坑、
尾平は、西に阿蘇、南に高千穂というロケーションで、宮崎と大分の県境にあります。
戦国時代から錫が採れることで有名となりましたが掘り尽くされた形となり、忘れ去られていましたが、近代に入り新しい重機などで再採掘が始まり、錫以外にも銀、銅、亜鉛、ヒ素などが採掘され、軍需産業に貢献したのち、1954年に閉山しました。

水晶内部の球状のインクルージョンはコーク石と呼ばれるもので、鉱物的には緑泥石です。
ファントム部分はアンフィボール(角閃石)になります。
茶色い部分の内包物をよく見ると草入り(ルチル)になっています。

先端に向かうほど透明度が増し、透け感によってインクルージョンが美しく見えて楽しいです。

ファセットの表面が、規則的な配置の幾何学模様が見えます。
なぜそうなったのか、めちゃくちゃ不思議な光景です。
直線が数本、折り合わされたように、三角をたくさん形成し、まるでギベオンのウィドマンシュテッテテン構造のよう。
上向きの三角と下向きの三角が融合し、六芒星、マカバが見えます。
このファセット面も結晶がついて剥がれたような跡となっており、
たまたま偶然そうならなければ、この模様はついてなかったのだと思われます。

柱にはところどころ切り込まれたような傷跡のようなものが見えますが、
この切れ込みは、何か他の鉱物が成長時に溶けて剥がれた痕で、シフトクリスタルと呼ばれます。

まりも(コーク石)も内側のみならず、外側にももこもこと形成されており、
自然の作り出す芸術作品の美しさに見惚れてしまう1本です。

※採掘時によるカケは少しあり。


シフトクリスタル
水晶に他の鉱物がついて、その鉱物が溶けた跡です。
溶けた部分にブレード(刀の歯やら糸鋸の歯とか)で切り出したような跡が出来て、その溝=空間こそ、新しい次元や新しい空間へシフトさせるエレベーターのようなもの、と言うことで名付けられました。



最近チェックした商品