大分県豊後尾平鉱山産まりも水晶 ファントム 6cm

大分県豊後尾平鉱山産まりも水晶 ファントム、草入り
ナチュラルポイント

サイズ:H60xD22xW17mm

世界的に有名なまりも水晶の産地、大分尾平のこうもり坑、
尾平は、西に阿蘇、南に高千穂というロケーションで、宮崎と大分の県境にあります。
戦国時代から錫が採れることで有名となりましたが掘り尽くされた形となり、忘れ去られていましたが、近代に入り新しい重機などで再採掘が始まり、錫以外にも銀、銅、亜鉛、ヒ素などが採掘され、軍需産業に貢献したのち、1954年に閉山しました。

水晶内部の球状のインクルージョンはコーク石と呼ばれるもので、鉱物的には緑泥石です。
ファントム部分はアンフィボール(角閃石)になります。
茶色い部分の内包物をよく見ると草入り(ルチル)になっています。

全体的にフロストがかった質感でアンニュイな雰囲気が神秘的。

ファセットの表面に三角がゆるくなったような紋様のような模様が全体的に見られますが、これがすごく独特で、あまりファセットではなかなか見かけない模様でした。
まるでレムリアンでたまに柱に出てくる三角形(サイドトライアングル)がファセットに出たような、、かといって、きっちりとしたレコードキーパーではないのがとても個性的です。
アメリカ大陸のはっきりとしたレコードキーパーに比べ、主張をせずひっそりと存在している感じがすごく日本的で奥ゆかしい気がしました。

柱下の方は、剥離痕(ゲートウェイ)があり、少し切れ込みのようなものが見えますがこれは何か他の鉱物が成長時に溶けて剥がれた痕で、シフトクリスタルと呼ばれます。

※ファセット先端部に採掘時によるカケが少しあり。


シフトクリスタル
水晶に他の鉱物がついて、その鉱物が溶けた跡です。
溶けた部分にブレード(刀の歯やら糸鋸の歯とか)で切り出したような跡が出来て、その溝=空間こそ、新しい次元や新しい空間へシフトさせるエレベーターのようなもの、と言うことで名付けられました。



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