38×6×0.5cm
イチイの木


笏(しゃく) 
日本において束帯(天皇以下公家の正装。)の着用のさい右手に持つ細長い板です。中国発祥のもので日本では、備忘のため式の進行を紙に書いて笏の裏に貼っていました。現在では重要な儀式や神事に際し、持つ人の威厳を表すために持つようにもなりました。  
笏には象牙製と木製があり、現在神職が用いているのは木笏です。  
笏はイチイの木の「心材」部分から切り出され、一年ほど乾燥したのち、地元の宮大工がまっすぐな木目の笏に仕上げます。
 

霊山である位山(くらいやま)には一位(櫟)の原生林があり天然記念物とされています。位山(くらいやま)は、平治元年(1159年)に朝廷に位山のイチイを笏の材料として献上した際、この木が一位の官位を賜ったことから木はイチイ、山は位山と呼ばれるようになったという説があります。
 現在でも伊勢神宮の式年遷宮[社殿を造り替える20年に一度の大祭、次回は平成25年に行われる。すでに平成23年11月9日献納済み]や歴代天皇のご即位に際して位山のイチイの笏が献上されるのが慣例となっています。最近では平成元年の今上天皇即位のときに献上されています。イチイは岐阜県の県木でもあります。



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