【コラム】「”Agini Manitite” アグニマニタイト 〜不可能を可能にするテクタイト〜」

2021年10月16日

【 Agini Manitite アグニマニタイト 】
インドネシアのスンダ列島(一説にはジャワ島とも)で発見されたテクタイトです。インドネシア自体、火山で出来た火山島から出来ていますが、元々は陸続きであり、古代に沈んでしまった「スンダランド」という大陸でした。
インドネシアはインド以外にヒンドゥー教が広く信仰されている地域でありますが、このアグニマニというのは、サンスクリット語で「火の宝石(アグニ=火の神、マニ=宝石、宝珠)」または「火の神の真珠」を表します。
1950年代には違う星からやってきた「火の真珠」として文献に紹介されていたようです。
他のテクタイトにもなんとなく似ていますが、アグニマニタイトには独特のみずみずしい質感があり、モルダバイトのように光に透過する特徴があります。
光に透かすと透明なグレイッシュスモーキーブラウンを楽しめます。

【 Aguni 】
インドでは火<アグニ >は不浄なものを焼き尽くす浄化の神。
大地から立ち昇る炎は、プラーナ同じく天へ登る上向きのパワーがあり、稲妻にから発生した火は天から地へと注がれ、それはアパーナと同じく大地へと帰っていく下向きのパワーがあります。
それ故、その両方を担うアグニは神の世界と人間の世界の橋渡しをすると言われているのです。
インドの古典『リグヴェーダ』では、アグニの神についてはインドラ神の次にたくさんの記述があります。

インドではアラティという火を使った浄化の儀式があります。ギーをランプに入れて火を灯し、マントラを唱え、ティンシャを鳴らしながら知識の光である火を動かし、炎を燃やし尽くすのです。その火の光の輝きが神そのものであり、その光を受けるということで神の祝福を受けるのです。
 

【 クンダリーニ覚醒の火 】
アグニマニタイトは、シヴァ神とパールバティ女神、その息子のスカンダ神(別名ムルガン、カルティケーヤ)、プレアデス、クンダリーニのエネルギーとのスピリチュアルなつながりを持っています。
クンダリーニシャクティは、体内に眠る蛇のパワーと象徴されますが、それは基底部のムーラダーラチャクラにあります。
体の基底部は主に下に向かって排泄していく力が働いているのですが、そこで眠れる蛇を覚醒させて起こし、すべてのチャクラを揺り起こし、頭頂のサハスラチャクラまで登らせていくドラゴンのような力強いエネルギー、すなわち内なる火です。
(それで、火の呼吸と呼ばれるカパラバーティや体を内側から温めることのできるウジャイの呼吸などがあります。クンダリーニの覚醒は、呼吸法だけでなく様々な部分からの準備や段階が必須とされ修業が必要なのです。)

【 直感と具現化 】
アグニマニタイトは直感とマニフェステーション(具現化)を司ります。
直感によりアイデアが閃き、そのアイデアのスケールが広がり、実際にアクションを起こせば具現化していきます。それは小さな芽でしかなかった可能性が具現化の花を咲かせるということです。スピリチュアルな気づきは自身を変容させていきます。内側にある秘められた種を発芽させ、花咲かせていく・・・。その種はあなたの中に眠っているのです。
?具現化には意志決定を強くすることが必要ですが、自分が何を求め、何をどう動けばいいのかを教えてくれるため、揺るぎないブレない芯を作る力をもたらします。
具現化には創造力が必要ですが、創造のキャパシティを大幅に広げ、ビジョンを明確にしていきます。

【 Eureka! 】
またインスピレーションも司ります。 「あっ!見つけた!!」「あ!これだ!!」「そうだったんだ。」というのを英語で"Eureka!"と言いますが、アグニマニタイトはそんなEureka Stoneです。
瞬間にやってくる突然理解するという感覚の引き金を引き、長く解決出来なかった物事の解決策を即座に見出し、即座に解消するようになります。?なかなか、すぐに出来ない延ばし延ばしにしてしまう人に「すぐやる」というのは腰が重いかもしれないですが、アグニマニタイトはその「すぐやる」というクイックリーな部分にワークするのに良いでしょう。

またプロテクションにもよく、オーラフィールド(層)に周波的シールドをはり、ネガティブな物事、念、存在から身をお守りとしても。

【  You are a jewel. 】
アグニマニタイトは、光を無意識下にまで透過させ、気づきをもたらすことで、ディープセルフ(深い部分にある自分自身)とサーフェイスセルフ(表面にある自分自身)とを統合、すなわち自分の内側と外側を統合していく手助けをしてくれるクリスタルです。明晰な心を培い、曇った考えを晴らしていきます。
またやめたくてもやめられないような依存や悪習慣、パターンから抜け出すのにも。
実はその場合には、自分には価値がないと思ってしまうことが原因の場合がありますが、アグニマニタイトは、自分自身の素晴らしい価値に深い部分から気づく、まさに自分自身こそがマニ=宝石、Jewelであると気づかせてくれるでしょう。

【 ガラス質隕石の世界  】
テクタイト/Tektite というのは、高速の隕石が大気圏に突入し、地表に衝突した時の爆発に近い衝撃波により一気に高温になった地表が圧力と熱を受け、地表の岩盤や砂などが溶解し、砕け、飛び散って、冷え固まったものです。その固まりには、地球表面の物質と隕石の成分が融合されています。そのため、衝撃によって出来たものということで、ガラス質隕石は、インパクタイト、またはインパクトガラスとも呼ばれます。
このように生まれた宇宙と地球の融合した宝石のようなもの、まさに「宝珠」なので、「アグニマニタイト」とは、とてもうまいネーミングだと思いました。この地球のその場所に隕石が落ちてこなければ、産まれることがなかったミラクルな結晶です。
隕石が落ちた場所は穴が開いて、クレーターと呼ばれます。地球上にある砂は石英と同じくケイ素で出来ています。そのため、溶けて冷え固まるとガラス質のものが出来上がります。 その冷えて固まったガラス質のものが飛散している範囲を「飛散地域」と呼びますが、その範囲によってクレーターの大きさやいつ隕石が落ちたのかなどを計測する目安となっています。 熱によって出来上がったテクタイトの表面は凸凹としています。これを「ディンブル」と呼びますが、これは、溶けた物質が固まりの内側から外側に蒸発する際に出来た穴であり、流れたような痕は、風が吹いて表面が冷まされて出来た痕なのだと言われています。 大体のテクタイトは黒いのですが、モルダバイトやリビアングラスなど色がついたものもあります。