【コラム】インドシナイト 〜幻のインパクタイト〜 

2020年8月30日

【 インドシナイト 】
産地:カンボジア、プレアヴィヒア産
(隕石の飛散地域がタイ、ラオス、ベトナム、中国南部と国境にまたがっているため、採れる場所により国名が変わる場合がある。)

鉱物情報:鉱物ではなくテクタイト(インパクタイト)

形状:ガラス質の球状またはそれに近い塊

色:ジェットのような黒色(光を透過させた場合、黄色く光る)

隕石の落下時:79万年前



 

【 クレーターの発見 】
インドシナ半島で広範囲にわたってテクタイトが産出することから、直径13~17mとかなり大きなクレーターがあるはずであるのに、何十年も発見されないでいた。
テクタイトの分布は南極までにも及ぶ。 吹き飛んだ破片や粉塵で地球全体が覆われるほどの規模。 この大規模な巨大隕石衝突イベントは、オーストラリア・アジア隕石イベントと呼ばれ、研究が続けられた。

2020年1月2日、ラオス南部のボーラウェン高原の溶岩下だとシンガポール南洋理工大学とアメリカの国際研究チームが発表した。 衝突以降の火山噴火によってクレーターが埋まってしまって発見されなかったとされる。 溶岩の年代は5万年〜78万年前とのこと。
論文は、米科学アカデミー電子版に掲載。。

【 天空の寺院 】
別名「天空の寺院」と呼ばれるプレアヴィヒアは、寺院が建立される前から聖地と崇められていました。

現在カンボジア領内でありながら、タイとの国境にあり、どちらに属するか両国に争われるほどの歴史ある寺院でクメール語で「神聖な寺院」という意味になるクメール王朝時代の建築物です。
元はシヴァ神をお祀りするヒンドゥー寺院で、「ラーマーヤナ」からの一節をレリーフにしたものが見られます。

現在は仏教寺院となり世界遺産に登録されました。

『天空の城ラピュタ』のモデルという噂もあります。

【 インドシナイトのメタフィジカルな意味 】
「インドシナイトは、今の私たちの時代のモルダバイトのようなものといって良いでしょう。 非常に高い変容のエネルギーを持ち、インナートラベルをするのにもってこいのクリスタルです。地球や星々とのコネクションを持ちつつグラウンディングしてくれるエネルギーがあります。 様々な過去の出来事は、今の自分を助けてくれる一面であったと気づくことで、全てが人生のモザイクのかけらだと気づかせてくれるでしょう。 このパンデミックの時代、、、 パンデミックによって煽られる不安やその他の感情は、ルートチャクラのバランスを崩してしまう状態を作り出してしまいますが、インドシナイトを握ることによって、それを改善しバランスを取り戻すことを促していくと言われています。 地球のチャクラをも癒し、全てのチャクラシステムを整えていきます。」
by Crystal A
翻訳:エリナ

【 シヴァのエネルギー 】
シヴァ神の寺院近くで産出する、ということはきっとシヴァのエネルギーがあると思うのですが、シヴァ神は地球そのもの。創造、維持、破壊のサイクルを担っています。破壊と書くと怖いように思えますが、全ての生命のサイクルは、生まれ、留まり、消えていく、という3つの要素が永遠に巡っていくものだと考えられています。それ故、不死の象徴でもあり、また幸運と吉祥の象徴でもあります。シヴァ神は人々を苦しみから救うため、長い長い瞑想に入り、眠れる蛇のようなエネルギー(シャクティ)が人間の基底部(骨盤あたり)に眠って使われていないことを知ります。それをコントロールし使いこなすことにより、心身の健康と幸せ、喜びで満たされる日々がヨガによってもたらされることを人々に説いたそうです。その姿こそ、ナタラジ(踊るシヴァ神)と言われ、ヨガの祖であるとされています。 また、同じくガラス質であるアンダラクリスタルを保管しているカウアイ島の寺院もシヴァ神をお祀りしています。 シヴァ神とガラス質のものは親和性があるのだと思います。 ムンバイ付近にはシヴァ・クレーターという名前のクレーターが存在するそうです。
さて、インドシナイトですが、モルダバイト、リビアン、チンタマーニなどの他のインパクタイトより少し活性したイメージがあります。質感も風合いも、他のはとろみがあるのに対しこちらはカチッとしたような少し違う感じです。