【コラム】不思議な不思議な「シュンガイト」

2019年4月10日

【シュンガイト】

シュンガイトはロシア、モスクワの北西、フィンランド近くの地域にあるカレリア共和国です。
そこはムーミン谷のモデルとなった場所です。
ここでしか産出されない希少で特殊な鉱物で、古代より「癒しの石」「奇跡の石」として大切にされてきました。
ピョートル大帝も愛用していたと言われるシュンガイト、彼は医師にこの石を調査するように命じ、カレリアに療養所を建設させました。
そこではシュンガイトを水に浸し浄水したものを主に使ったのだそうです。
 

【隕石由来説】

黒いルックスから見てとれるように、主な成分は炭素です。
カレリアは、ダイヤやグラファイトなど炭素系鉱物が採掘されるところでもあります。

この炭素はカンブリア紀、20億年以上も前のプランクトンが化石化したものだと言われています。
通常の鉱物のような結晶構造はなく、モルダバイトやガラス質隕石のように非晶質なので、これがシュンガイト隕石由来説もありますが、詳しいことはわかっていません。
NASAも宇宙空間でこの石に含まれる物質「フラーレン」を検出したとのことで、隕石説も有力になりつつあります。

【フラーレン】

シュンガイトの中には天然のフラーレン(C60炭素フラーレン)と呼ばれる成分がたくさん含まれています。
炭素のみがサッカーボール状の球体に近い分子構造で、シュンガイトだけが唯一それを含むのだそうです。
ボール型炭素分子、とも呼ばれています。まるで魔法陣のような五芒星と六芒星が結合した球体形をしています。
ダヴィンチが「完璧な多面体」と言ったものの同じ構造なのです。
 

フラーレンとは抗酸化成分で、老化の原因となるフリーラジカル(活性酸素)を吸着します。抗酸化力はビタミンCの172倍なのだとか。

そのため、医療や美容の分野で研究されています。電磁波なども吸収するためステルス戦闘機に利用されたり、ナノテクノロジーにも利用されているそうです。
ナノレベルでは超伝導や触媒性などがあり、様々な分野での研究、応用に期待されているものです。
 

1996年ノーベル化学賞を受賞したアメリカのリチャードスモーリー博士により発見されたフラーレンという物質(C60)は、エコロジーの父と呼ばれたアメリカのバックミンスターフラー博士の名前から命名されてフラーレンと呼ばれるようになりました。

ヒーリングストーンとしては、穢れを払う、マイナスエネルギーやネガティビティの浄化に。
またフラーレンが魔法陣のように見えるところから、魔を封じ込める力とも呼ばれています。

 

【2つのタイプのシュンガイト】

シュンガイトには2つのタイプが存在します。
1つは炭素含有が30%で残りがケイ酸(ケイ素)だと言われ、普通シュンガイトと言えばこちらをさします。
こちらの見た目は真っ黒でマットな質感。
もう1つは、「エリートシュンガイト」や「ノーブルシュンガイト」といって炭素含有が90%以上の純度が高く、光沢感が銀色に近くなるためシルバーシュンガイトとも呼ばれています。それらはキラキラとしたプレミアム感のある見た目です。
その純度の高さから、エリートシュンガイトはより多くのフラーレンを含んでいると言えるでしょう。

調べれば調べるほどに不思議なシュンガイト。
地球のものなのか、宇宙のものなのか・・・。

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