【コラム】「ヴィヴィアナイト」美しい緑の刃

2025年01月11日

【 Vivianite 】
Vivianite(ヴィヴィアナイト)
産地:Cabeca do Cachorro Claim, Amazonas, Brazil
和名:藍鉄鉱
組成:Fe3(PO4).8H2O
硬度 1.5~2

鉄とリンが主な成分です。鉄が入ってるから硬そうですが、モース度が低く脆いので、気をつけて触らないと割れが生じやすいです。 光に透かせば、グリーンが透過して美しいです。リンが入ってるので、ぽわっとした光を内包しているように見えるのかなと思います。
名前の由来は鉱物学者J.G.Vivian氏によるものです。

【 アマゾン 】
アマゾナスは、ブラジルの北西部に位置し、左側にはペルー、コロンビア、上にベネズエラがあるところに位置します。
州都マナウスから北西のコロンビア、ベネズエラ国境にほど近い場所にCabeca do Cachorroはあります。
アマゾンは大きな川が特徴的ですが、この地域にはネグロ川が流れています。 流域はたくさんの先住民族(インディオ)の部族の人たちが暮らし、この地域の人口の8割近くが先住民族の方なのだとか。
現地の情報では現在、アマゾン川の水が干上がってきているとのこと。アマゾンというと、水と緑がたくさんあったイメージがあったのですが、とても残念です。
マイケルジャクソンが環境問題について歌った"Earth songs"みたいになってきている地球の破壊は止められるのでしょうか?
 

【 ブルーグリーンの秘密 】
ヴィヴィアナイトの採掘前は、全く色がついてないみたいなのですが、採掘後に成分(鉄)が酸化することでこの美しいブルーグリーンに変化するのだそうです。
酸化鉱物、色が変容するってのが、石好きさんには萌えポイントだと思います。
植物のインディゴ(藍)は、酸化と還元によって葉の緑の状態から染める時には藍色になりますが、高い温度になったり、空気に触れたりすると変化する色はとても興味深いものがあります。
光沢のある深い藍色と深い緑のミックスされた落ち着いていながら神秘的。水晶でいうところのエレスチャルのように長老のような崇高さがあるお色ではないでしょうか。忙しい毎日を送る貴方に深い安らぎと同時に新鮮さを与えてくれるお色です。

【 結晶の秘密 】
ナイフのような、シュッと長く伸びた線状というか繊維状の形状。 アメリカとかだとBlade(刃)状のなんて書かれています。
貝の化石などを母体として、その上に結晶がついてることが多いようです。木とかが沼で腐食した後に結晶が形成されたり、と、割と有機物から発生することもあるのだそうです。
触ると金属っぽい感じの粉とまではいかないですが、独特の感触と金属を触った後のような感触があります。
酸化で色が変わるので(すなわち、酸に弱いです)、あまり空気にずっと触れさせないように、標本ケースに入れておく、袋に入れておく、などがいいかなと思います。
複雑な化学反応で形成されたこの鉱物は、地球内部の鉱物生成メカニズムや元素循環に関する情報を保持していることから、地球科学分野でも貴重な鉱物なのだとか。

【 メロディ的見解 】
A.メロディ氏の本にも掲載されており、「目標設定や道を見定めたりする」と書かれています。 調べてみたのを訳すと、、、
ハイハートチャクラにワークするらしく、 過去に傷つけられたり、裏切られたりの部分を癒して、平和と愛を呼び込み、良くない関係性に気づいて、他者ではなく、自分自身を見つめられるようになる気づきの石だそうです。
他にも自分のスピリチュアリティの成長、自己変容などなど。
パワーストーンにおける意味づけは、割と色彩心理学とチャクラの観点が多いのですが、緑は安心感、落ち着き、平和の意味合いが多くなります。あと、森林の色なので環境問題とかエコとかそういったもの。チャクラだと4チャクラなのでハートチャクラ。なので、やはり愛だの受容だのの意味合いが多くなります。

【  ロバート・シモンズの見解 】
心のプールに深くダイビングする石で、瞑想中の内なる静寂にたどり着くのを助け、胸の中にある言葉にならない声を聞けるようになるクリスタル。
人々の考えの中にあるネガティビティやオーラ層をクリアにします。 心の傷に気づき、癒し、自己価値観を高めます。 疲労に見舞われている人や、燃え尽き症候群の方にも良い石です。
瞑想の時にもつと、深いリラクゼーションにすぐに埋没し、ストレスから解放され、平和な気持ちとマインドフルな状態に入れるでしょう。
静止した状態の中に発見できる深い気づきを与え、真実の愛を教え、時間も空間も超えた不滅の魂を知るでしょう。 それはすなわち本当の自分を生きれるようになれる、ということでもあります。