【コラム】 K2 Crystal 〜K2のエレスチャル・クォーツ〜

2024年10月18日

【 K2とは 】
"K2"とは、カラコルム山脈の最高峰で、エベレストに次ぐ世界第2位の高峰、標高8611mの山です。 "Karakoram No.2" の頭文字で、カラコルム山脈測量番号2号という意味になります。 場所は、インドカシミールの北、ウイグル自治区の南に位置し、パキスタンの最高峰で、カラコルム山脈の最高峰でもあります。 パキスタン北部はカラコルム山脈・ヒマラヤ山脈・ヒンドゥークシュ山脈の3つの山脈が走る山岳地帯、そしてこのK2は、パキスタン、インド、中国の国境地帯にあります。 花崗片麻岩の三角錐状の鋭利な見た目をしており、二番目に高い山なのに、危険度は一番高いと言われています。 エベレストよりも気候条件も厳しく、急斜面での雪崩、滑落しやすいというのが、その理由です。 周りも一面の氷河に覆われており、山に至るまでの道のりも険しいのだそうです。 世界中の登山家が登頂を夢見る神秘の山でもあります。

【 スカルドゥ 】
K2の周りには、ギルギット、フンザなど有名な産地がありますが、今回ご紹介するのは、「スカルドゥ」という産地のエレスチャル水晶になります。 スカルドゥは、K2の麓にありながら、ヒマラヤ山脈の範囲内にあるという特異な場所で、パキスタン北部のギルギット・バルティスタン州に位置します。そのため、スカルドゥの水晶は、ヒマラヤ水晶としてもカウントされています。
スカルドゥはバルティ語で「ふたつの高い場所の間にある地」を意味しますが、ふたつの高い場所とはK2のあるカラコルムとヒマラヤ山脈のことでしょう。ここは、K2に登るための入り口となっており、トレッキングの街として賑わっています。 昔は、チベットの一部であり、カシミールへの交易の中心地でもある仏教ベースの土地だったようですが、現在は、何度かの戦争を経て、イスラム教がベースとなっているようです。
(1947年の印パ分離独立後)

【 スカルドゥの水晶 】
スカルドゥは、標高が2500mと高い場所にあります。(富士山で3776m) このような特殊環境であることから、実にさまざまな水晶が産出します。 ヒマラヤならではの緑泥石入りや、様々な鉱物が共生したりしますが、ヒマラヤならではのカテドラル、エレスチャルが産出することが多いようです。ブラジルで言えば、ディアマンティーナやアラスワイのような感じでしょうか。アラスワイは標高が3200mぐらいあるので、少し気候や土地的な部分で似ているのかもしれないですね。(ディアマンティーナは標高1100m)
標高高い氷河の山の中に重機なども入れることがことが出来ないため、採掘は基本、手彫りになります。 スカルドゥとして特定され流通しているのは、日本ならではの希少な分類があってなのだと思います。 欧米のサイトなどでは全てが「ヒマラヤ水晶」で一括りにされていることが多いかもしれません。また地理的にも、日本には比較的運びやすいですが、アメリカやヨーロッパまでは大量にはなかなか辿りつく事のない水晶なのだと思います。

【 エレスチャルクォーツとは、、、 】
エレスチャルクォーツは、「水晶の長老」、「水晶の最終形態」と呼ばれていますが、実は、水晶がまだ熱水の中のケイ素だった時に、そのケイ素の量が通常より多く、通常は一本ずつ結晶するようなところを一気に結晶したため、連結していたり、水が蒸発する前に固形化してしまうため、水を内包しているこも多いです。 実は長老のようなゆっくりとした余裕のある感じというよりは、エネルギッシュにどんどん集まって急いで結晶した感じです。 そのため、ファセットや柱が何層にもなっていたり、同じような結晶同士がいくつも重なってひとつになっていたりもします。 ケイ素が同時多発し、それらが一箇所で一斉に成長し出した、というと分かりやすいでしょうか。 その姿がワニのウロコのようなのでジャカレー(ポルトガル語でワニ、産出がブラジルなのでポルトガル語なのです)と呼ばれたり、骸骨水晶と呼ばれたりもします。

エレスチャルというのは、Celestial=天界、天上のと天使のElをもじった造語であり、「天界の石」と呼ばれ、カテリーナ・ラファエルが提唱するマスタークリスタルのひとつです。

【 K2のDTかつフェンスタークォーツ 】
今回お届けするK2のエレスチャルは、ダブルポイントのものが多く、「フェンスター」といってファセット(錐面)部分がまるで窓枠と窓ガラスのように見える「窓水晶」と呼ばれるものが多く見受けられます。これは、ファセットの中のファセット、みたいな感じで、合わせ鏡のような奥行きがあります。 エレスチャルのところでも説明しましたが、ケイ素成分が多すぎて、色んなところから成長が起こったことによるものです。 結晶に結晶が折り重なり、美しい形状になっています。 エレスチャルの場合、中に空洞が出来ていたりしますが、その中に鉄分などが入り込み、黄色味がかったゴールデンヒーラーになっているものもたくさんあります。中にはキャラメルのようなお色の珍しいものも。

【 メタフィジカルな意味 】
K2の麓から採れたK2クリスタルは、海外のサイトを調べてもほとんど見当たりませんが、日本のサイトを見ていると、「浄化の中の浄化」「すべてのものの強力な浄化」などという浄化的なキーワードが出てきます。それは、このK2という山が神々の山と呼ばれ、行くだけでも大変な場所にあり、この山の頂上まで登ることは死と隣り合わせであることから、人を寄せ付ける事のない、ある意味守られている大変神聖な山だからでしょうか?
麓とはいえ、かなり標高が高い場所で取れるこの水晶は、非常に高波動だとも言われています。 古い感情のしこりを流し、前に進む力を与え、時間、空間を越えた癒しの光を与えてくれるような、、、 フェンスターの窓の中の窓は合わせ鏡の中の多次元のようなもので、たくさんの次元の中の自分を垣間見て、それを今まさにここで見ている自分に変革をもたらすでしょう。 この窓枠をじっくり眺めながら、ヤントラ瞑想のように使えそうですね。

それもそのはず、エレスチャルの内部のマトリックスは、「自己の深みに通じる扉、または門である潜在意識のマインドにサブリミナルに刻み込まれる。」とクリスタルヒーラーであるカテリーナ・ラファエルは言います。
「エレスチャルという特殊なクリスタルは、現在地球で起こっている大規模な浄化、ヒーリング、再覚醒を助けるために、この惑星に送られてきた贈り物」なのだそうです。 エレスチャルクォーツの形成する幾何学的なパターンは、その形そのものが宇宙の深淵な法則を言い表し、宇宙言語を語っているかのようでもあります。 そして、脳波を安定させ、散らばった思考をニュートラルに戻し、松果体が刺激され天界の領域へと旅する準備が整うのです。それ故にエレスチャルと呼ばれています。 これらは、感情的な束縛から解放され大いなる浄化のプロセスが始まるクリスタルなのです。 感情という人間独自の生きる意義を少し離れて客観的に見つめて、感じ、表現し、解放していくのです。
特にこのK2のエレスチャルクォーツは、それらに干渉されない領域への旅への始まりを告げるクリスタルです。 それは、高い標高で産出するということも関係しているのだと思います。 準備が出来た人からこのクリスタルを手にすることでしょう・・・。