【コラム】 セルフヒールド考察

2023年3月20日

【 セルフヒールドとは、、、 】
マスタークリスタルにおけるセルフヒールドとは、「一度折れたところが再成長したもの」になります。
通常単結晶の場合、上に先端(ファセット、錐面)があり、その下に柱が続き、底面になりますが、底面は大体折れた痕などが見えます。たまに両剣になっているものも。
そして、ごく稀に折れた底面から新たに結晶が成長し、錐面がたくさん見えるものがあります。
これらがセルフヒールドと呼ばれるものです。また、柱の内部で一度何かのタイミングで折れており、そこから成長して単結晶になったというものもあります。
いずれにしても「セルフヒールド」し、一度傷ついたり折れたりしたのに、自分で自分を癒し、そこからまた生えてきたもの、になります。

【セルフヒールドの形成1】
今回は、底が折れた部分が再成長した方のセルフヒールドについて考えてみました。 一度、折れたものの、柱のどこかがマトリックス(母岩)にくっついていたため、栄養が柱にまだ送られている状態であることがまず条件です。完全に折れて、母岩から離れてしまった場合は、栄養を取り入れる部分がないため、それ以上成長しません。 水晶が折れたり、取れたりすると、その底部分はガラスが割れたような感じになっていますが、ガマの中の高音や酸で溶かされると、その部分の表面がなめらかな質感になっていきます。

【 セルフヒールドの形成2 】
そのままの場合もあるし、 結晶のどこかがくっついていた場合、底面には成長する余白が出来て、そこは、小さな錐面の結晶体がびっしりと蔓延るように成長を始めます。 折れてからどれぐらいの時間が経ったかはわからないですが、悠久の時を経て、綺麗な錐面が形成されていきます。 綺麗に成長出来た場合は、その底面に形成された錐面は、まるでカテドラルクォーツのようにたくさんの山型の結晶となっていることでしょう。(ただし、通常は錐面の形成だけであり、クラスターのような水晶とは違って完全な水晶体にはなりません) それらは、自分自身を癒し、単結晶の再成長としての自分の完璧さに近づけていくのです。

【 セルフヒールドは無限の可能性】
そのひとつひとつの面が1本1本の水晶を形成する青写真を持っています。ミクロの世界ではありますが、何十個、何百個という水晶の結晶体がびっしりとある、その世界は、まるで未知数の、また無限の可能性を秘めた状態であると言えるでしょう。 自分が目指す場所に至る道はひとつではなく、いく通りもあります。 それと同じく、さまざまな世界、さまざまな過去、さまざまな未来、さまざまな星に生まれて、さまざまな生を送りながら、自己を成長させていく私たち。 それは魂を磨いていくことに他なりません。 この地球という三次元に生まれ、さまざまな制限があり、窮屈なこと、不自由さを強いられ、傷ついたり傷つけたり。 もう立ち直れないと思うこともあるでしょう。 この世界には本当にさまざまな問題があり、少なくとも一人に一つは問題を抱えていることがほとんどで、100人いれば100通りの悩み、問題があります。

【 様々な道】
しかし、このセルフヒールドのたくさんの再び成長した錐面を見た時、 私たちのこのひとつの人生において、どの道も間違いではないと感じます。 全ては今の自分につながっているのですから。 そして、もしも間違ったとしても、またやり直し、違う道を進んでいいのだと教えてくれるようでもあります。 またその錐面は、自分の過去生のようでもあります。 いくつもの過去生を経て、チャレンジをたくさん行い、トラウマを解消し、その土台があるからこそ、それら何十個、何百個という錐面のごとく過ごした過去生のその上で、今という人生の結晶を生きている。 そう思うと、全ての過去生の自分自身は今の自分を応援している、そう思えてきます。過去だけではなく、未来生かもしれないし、他の星かもしれません。 今はそれらの経験豊富な魂の集大成でもあります。 そう思うとなんだか勇気が湧いてくるような気もします。

【 癒し 】
また自分を癒さず、人を癒すことは難しいことでもあります。
自分を愛さず、どうやって人を愛し切るのでしょう?
この小さな錐面という妖精のようなクリスタル(結晶)の全てがあなたを応援し、癒し、前に進んでいくよう手助けをしてくれているような、、、
今とりあえず傷ついている、癒されたい。そんな方にも救急として使えるクリスタルが、セルフヒールド、そんな気もします。
その傷があるからこそ、人の痛みを知り、優しくなれ、この先の人生を彩る輝きとなるのです。
そんなクリスタルが、セルフヒールドなのかもしれないと思いました。
セルフヒールドの結晶を持ち、瞑想してみてはいかがでしょうか?